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[特集]町長施政方針・令和5年度予算(3)

■令和5年度一般会計予算 113億8,900万円 ~限られた財源を有効に活用~ 予算は、4月1日から翌年の3月31日までの1年間に、町がどんな事業にどれくらいの経費を掛けて行うかを示すもので、一般会計と特別会計、企業会計の3つからなっています。 ◆一般会計予算 第7次矢巾町総合計画後期基本計画の最終年度となる令和5年度の一般会計当初予算は、新型コロナウイルス感染症の影響、既存事業の緊急性や費用対効果を勘案し、前年度に対して7390万円増額の113億8900万円となりました。 町に入るお金(歳入)について、自主財源である町税は、個人町民税や固定資産税の増収が期待され、全体では約2億7800万円の増額となる見込みです。自主財源全体では、前年比約8300万円の増額となり、全体に占める自主財源の割合は0・5ポイント増加し、44・8%となりました。 依存財源は、地方消費税交付金や県支出金の増額が見込まれる一方、地方交付税や国庫支出金の減額が見込まれ、全体では約900万円の減額となりました。 お金の使い道(歳出)では、選挙費や社会福祉費、児童福祉費が大幅な増額となっています。 (財政用語解説) 地方交付税…町の財政力に応じて国から配分されるお金 町債…大きな事業を行うときに借りるお金 国庫・県支出金…事業に対し国や県から交付される補助金など 繰入金…積立てした基金を取り崩したお金 総務費…全般的な事務経費や財産管理、統計調査費、広報経費など 民生費…高齢者や障がい者、児童などの社会福祉のための経費 公債費…事業を行うために借りたお金の返済金 自主財源…町税や繰入金など町が独自に調達できるお金 依存財源…国や県から交付されるお金や割り当てられた収入 ◆特別会計・企業会計予算 特別会計は、国民健康保険事業など3特別会計で、総額52億8650万円となりました。 また、企業会計の上・下水道事業会計は総額で約32億8600万円となっています。 令和5年度特別会計・企業会計の予算 単位:万円(千円を四捨五入) (解説) 【特別会計】町が行う各種事業のうち、保険や医療などの特定の目的がある会計です。町の基本的な収支についてまとめた一般会計とは切り離しており、例えば国民健康保険事業では国民健康保険税など特定の収入により事業が成り立っています。 【企業会計】町が受益者からの収入を基に、企業として経営する事業です。 ■令和5年度の主な事業 ~防災・健康づくり・公共施設管理・子育て支援~ ○防災 ・消防自動車更新事業 3216万円 町の中心市街地を活動地域とする町消防団第2分団第4部の消防自動車の更新を行います。 ○健康づくり ・大腸がん検診受診率向上事業 150万円 令和4年度~6年度、成果連動型民間委託契約方式推進交付金(詳細は本紙3ページ)を活用し、受診勧奨通知を送付するなど、大腸がん検診の官民連携で受診率向上に取り組みます。 ○子育て支援 ・いわて子育て応援在宅育児支援金 457万円 保育所などを使わない生後2カ月~3歳未満の子(第2子以降)の養育世帯へ応援金を支給します。 ・いわて子育て応援保育料無償化 1941万円 国の基準で幼児教育・保育の無償化の対象外の第2子以降の3歳未満児の保育料無償化を行います。 ・出産・子育て応援事業 1782万円 妊娠時から出産・子育てまで一貫した相談支援と経済的支援を一体として実施します。 ○公共施設管理 ・地域連携型PPP方式調査検討 562万円 令和4年度実施した学校施設のZEB化に係る地域連携型PPP方式について、公共施設運営の財政的な合理化および運営・提供するサービス内容の質の向上のため他の公的不動産についても調査検討を行います。 ※ZEB…ネット・ゼロ・エネルギー・ビルの略で「ゼブ」。快適な室内環境を実現しつつ、建物で消費する年間の一次エネルギーの収支をゼロにすることを目指した建物のこと。 (参考・環境省ホームページ【HP】https://www.env.go.jp/earth/zeb/) ◆一般会計予算の歳出 町民一人当たり 428,964円 歳出の主なものについて、令和5年3月1日現在の人口26,550人で算出しています。